小諸市飯綱山公園内に新施設「STARRACE KOMORO（スタラス小諸）」（小諸市諸、TEL 0267-46-1811）がオープンして、6月20日で3カ月がたった。運営はGreve.t（グレーべ）（小諸市菱平）。

ブドウ畑とワイナリー見学ツアー用トゥクトゥク＝「スタラス小諸」

　ワイナリー・ショップ、レストラン、テイクアウトコーナーなどで構成する同施設。農作物直売などの物販、地域農業・ワインに関する情報発信の場とし、 「農業で人と人をつなぎ、触れ合いを生み出す」をコンセプトに、農業体験ができる体験型公園施設として公園利用者と地域住民が交流できる場づくりを目指す。

　施設名の「スタラス小諸」は、星が見える丘にあるテラスの「スター」と「テラス」と「小諸」をかけ合わせて名付けた。

　同園は軽井沢から車で約30分の小諸市内に位置し、小諸高原美術館やドッグランなども併設する園で、浅間山、南アルプス、晴れた日には富士山まで見渡すことができる。

　レストランは、小諸の景色が一望でき自社栽培の米や野菜を使うイタリアンレストラン「GK」、浅間山山麓の風景とともに信州プレミアム牛、神戸高見牛などの焼き肉・ジンギスカン、小諸の野菜を楽しめる「KOMOJIN 羊と牛の焼肉店」、ワインと鉄板焼きを提供する「TEPPAN Shu」の3店で構成する。各店とも、テラス席に加え、店内へのペット同伴も可能。

　同社は、小諸市がPark-PFIを活用して公募した「小諸市飯綱山公園官民連携魅力向上事業」を担う民間事業者に選定された。吉岡秀之社長は「小諸に遊びに行く機会が多く、もともと農業に興味があり、小諸のブドウ畑の景色を見て、自分で造ってみたくなったのが始まりで、5年前から自社のブドウ畑でワイン用のブドウを作っている。ワインコーナーでは世界のワインなどを10ミリリットル600円ちょっとで試飲できるので、ぜひ試してほしい」と呼びかける。

　同店では、タイから輸入したトゥクトゥクに乗って近くのブドウ畑とワイナリーを回る見学ツアーも行っている。「楽しみながらワイン体験をしてほしい。レストランの内装には長野県産木材を使い、食材も自社の畑の野菜をふんだんに使うなど地産地消を実現した」とも。