軽井沢町で自動運転バスの実証運行がスタートし、9月6日に出発式が行われた。全国で進む公共交通の担い手不足による「交通空白」に解消やサービス維持を目指す。
軽井沢町はJR東日本と西武ホールディングスと共同で自動運転バスの実証運行を行う。バスは実装必要に応じて運転手が手動で操作する自動運転「レベル2」で走行し、住民らの理解が得られるかといった点や、特定条件下での完全自動運転「レベル4」の導入に向けた課題などを検証する。事業費は8,400万円で、国が3分の2を補助する。
運行開始当日は、軽井沢駅北口バス乗り場でテープカットセレモニーが行われた。出発式に出席した土屋三千夫町長は「運転手不足や渋滞によるバスの遅れといった軽井沢の実情に即した公共交通のあり方を検討するための取り組み」と話した。
同町は昨年、軽井沢駅〜旧軽井沢ロータリー間の往復3キロで同様の実証実験を行ったが、道路を横切る観光客が多く、危険な場面もあった。今年は、同駅〜軽井沢千ヶ滝温泉間の往復14キロにルートを変更した。
東京から試乗に訪れた60代男性は「車の飛び出し時などブレーキが強くかかることもあったが、複数のカメラとセンサーで検知しながら走行しているので、最終的には人間が運転するより安全なのでは」と話していた。
車両は定員15人乗りのEV(電気自動車)バスを用い、時速40キロ以下で走る。1日6便(3往復)を運行し、星野温泉トンボの湯や軽井沢千ヶ滝温泉など4かカ所で乗降できる。乗車は無料で、JR東日本の予約サイトからの事前予約が必要となる。
運行は12月15日までで、合計50日間運行する。