「軽井沢ニューアートミュージアム（軽井沢町軽井沢、TEL0267-46-8691）1階ギャラリーで現在、アーティスト中村馨章（よしあき）さんの個展「Voices of the Forest」が開催されている。
同氏の個展は銀座での開催に続いて2回目となる。

椅子で作った楽器を弾く中村馨章さん

　中村さんは東京芸術大学日本画博士課程を経て、2015（平成27）年、アメリカに留学。インスタレーションや楽器の制作に取り組んできた。先天的な聴覚障がいを持つ経験から「音」と「コミュニケーション」をテーマにした作品が多い。楽器は人と人をつなげる媒体となるためのテーマとした。楽器の展示は日本で初めてとなる。

　中村さんは「今回のテーマは『Voices of the Forest（音の森）』。森に生きている鹿や樹木、菌類、森羅を照らす月などの有機的なつながりをテーマにした。鹿は音に過敏な動物。自身につながる」と話す。「我々が日常的に行っているコミュニケーションとは何か。音とは何か。興味を持っていただくきっかっけとなれば」とも。

　開館時間は10時～18時。月曜休館。入館無料。7月23日まで。