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軽井沢安東美術館で企画展「藤田嗣治 猫と少女の部屋」 初公開作品も

軽井沢安東美術館代表理事の安東泰志さんと初公開の作品「猫の教室」(写真左)など

軽井沢安東美術館代表理事の安東泰志さんと初公開の作品「猫の教室」(写真左)など

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 軽井沢安東美術館(軽井沢町軽井沢、TEL 0267-42-1230)で現在、企画展「藤田嗣治 猫と少女の部屋」が開催されている。

写真右:「猫の教室」(1949年)など=安東美術館 企画展「藤田嗣治 猫と少女の部屋」

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 日本で初めてエコール・ド・パリ(1920年代を中心にパリで活動した画家の総称)の代表的な画家・藤田嗣治の作品だけを常設展示する美術館として昨年10月、軽井沢にオープンした同館。安東泰志さんと妻・恵さんが約20年にわたって集めてきた、藤田の作品約200点をコレクション。今回の企画展は開館記念展に続いて企画したもので、安東夫婦が藤田の作品を集めるきっかけとなった「猫」の作品をテーマにしている。

 同展では、「猫と少女の部屋」と題し、「ヴァンドーム広場  『魅せられたる河』より」のほか、表情豊かに、ユーモアたっぷりに、躍動感あふれる猫が描かれた「猫の教室」を初公開。藤田作品の代名詞でもある「乳白色の下地」の裸婦像など、それぞれの時代ごとに藤田の画業を代表する、初公開作品を含む約120点の作品を展示する。

 特別展示「藤田嗣治と日本文化 パリにおける『本のしごと』」も同時開催。藤田は、パリで日本をテーマとした挿画本に深く関わった。特別展示室では挿画本コレクションの中から、特に日本文化と藤田をテーマとした作品を紹介している。

 同館代表理事の安東泰志さんは「『猫の教室』は幻の名画と言われ、初公開。これを間近に見られるのは、ものすごいこと。ほかにも有名な作品を今回初公開するので、ぜひご覧いただければ。特別展示では、珍しく藤田が日本の風景を描いているものが本になっているので、こちらも必見」と話す。「第5展示室では、絵画3点以上まとめてなら、写真撮影も可能。3月からは電子チケットも用意し、ネットでチケットを購入して携帯で入館できるので、ぜひ活用してほしい」とも。

 3月3日からは、館内のサロンで藤田と作品について解説の動画を流している。「無料のコーヒーなどを味わいながら、鑑賞前後に視聴してほしい」という。

 開館時間は10時~17時。水曜休館(祝日の場合は開館、翌平日が休館)。料金は、一般 =2,300 円、高校生以下= 1,100 円、未就学児無料。特別展示は8月1日まで。企画展は9月12日まで。

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