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犬連れ増加傾向の軽井沢町で「犬のしつけ方教室」 春に引き続き開催

屋外で行われた実践講座 犬のしつけ方教室

屋外で行われた実践講座 犬のしつけ方教室

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 軽井沢町で秋の「犬のしつけ方教室」が10月22日から11月26日まで、4回にわたり開催された。春の講座に引き続き今年2回目。犬連れの多い軽井沢町で犬のマナー強化も目指す。

講師の山下さん、西山さんと参加者=犬のしつけ方教室

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 初回は座学で飼い主らに獣医師でドッグトレーニングインストラクターの山下國廣(くにひろ)さんが、動物行動学に基づいたしつけ方を伝授。2回目からは実際に参加者が犬を連れて会場の発地市場に集まり、しつけ方を実践。従来の「号令を教えて言うことを聞かせる」やり方から、問題行動を起こした際、冷静に距離を取り、行動を止めるまで待ち、タイミングよく褒めて良い行動を習慣づけるやり方などを山下さんが指導した。

 飼い犬のボーダーコリーと一緒に参加した町内在住の30代女性は「これまでは問題行動のある際には叱っていて、止めたら褒めるということをしていなかったと反省した。学びが多く参加して良かった」と話す。

 スタンダードプードルと参加した女性は「餌で釣ったり、声で釣ったりしてしまいがちだが、そうではなく、いかにタイミングよく褒め上手になるか、人間がいかに学ぶことが大事かが分かった。今後も今回学んだことを生かして愛犬と過ごしていきたい」と話していた。

 犬のしつけ方について、山下さんは「気を向けるために名前を呼ぶのは要求。叱る時にも名前を呼びがちだが、良い行動をしたときにタイミングよく名前を呼んでほしい。悪い行動はやっても無駄だと犬が自分で考えて止めるようになるのが大事。今何を犬に教えているのかを自分で意識できるかどうかがしつけ方を身につけるコツ」と話す。

 同講座の指導に関わる、軽井沢観光協会のドッグツーリズム推進プロジェクト担当の西山紀子さんは「この講座はしつけ教室ではなく『しつけ方教室』。飼い主が犬のしつけ方を学ぶ場。愛犬連れが増えている軽井沢町の講座として開催できたことに意義がある。犬が入店可能な店も町内に増えている一方、町民も観光客も安心して犬と共に暮らせるよう、犬を飼う場合のマナー強化にも努めていきたい」と話す。

 来年春にも同様の講座を開く予定。

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