まんじゅう専門店「軽井沢せいきち」(軽井沢町長倉、TEL 050-8885-2950)が軽井沢にオープンして、3月1日で3カ月がたった。
「天ぷらまんじゅう」、「アイスほうじ茶ラテ」、「せいきちまんじゅう」(左から)
店主の高橋正人さんは24歳。軽井沢生まれで、神奈川県内で育った。軽井沢に戻る度に祖母が作る炭酸まんじゅう(重曹で膨らませた田舎まんじゅう)を食べるのが楽しみだった。祖父はかつて「祖母の作るまんじゅうで定年後は店を出したい」と話していたという。あいにく祖父は56歳で亡くなった。そこで、その祖父の夢を自分が形にしようと昨年、軽井沢に戻り店を出した。店名は祖父の名前「清吉」から取り、「せいきち」にした。
炭酸まんじゅうは、重曹の量を減らして若い人でも食べやすい味に調整。祖母から粉の混ぜ方などを教わったという。8カ月くらい試行錯誤して商品化にこぎ着けた。国産小麦粉に北海道産の小豆を使うなど、材料にもこだわったという。店で餡(あん)を煮て、生地は一日寝かせるなど、手間暇かける。「揚げたてを食べてほしい」と、注文が入ってから揚げている。
定番の「せいきちまんじゅう」(3個500円)のほか、祖母が昔、少し古くなったまんじゅうを天ぷらにして出していたものを参考にして作った「天ぷらまんじゅう」(同600円)、余った生地で作ってみたらおいしかったため商品化したという、「せいきちまんじゅう」を油で揚げてアイスクリームをトッピングした「和どーなつ」(700円)も用意する。
ドリンクは、その場でお茶をたててラテを作る「ほうじ茶ラテ」「抹茶ラテ」(以上600円)など。
高橋さんは「年配の方には懐かしい味と言っていただき、若い人には新しい味と言っていただいてリピータ―が増えてきている。完売する日もある。まず一度食べていただきたい」と話し、今後については、「軽井沢の新名物にするのが目標」と意気込む。
営業時間は10時~17時(なくなり次第終了)。水曜定休(季節で変動あり)。