長野県と群馬県の県境にまたがって位置する熊野皇大神社(軽井沢町峠)が元日から、大勢の参拝客でにぎわっている。
同神社は、本宮の中心が長野県と群馬県の境になっている珍しい神社。鳥居に向かって左側が長野県軽井沢町で右側が群馬県安中市。
大みそかから年越しを経て、いったん2時に門を閉めたが、元日は朝6時から参拝客が訪れ、参道に並ぶ人の列は一日中途切れることはなかった。
参道には県境の標識があり、参拝に訪れる人には県境をまたいで写真を撮影している姿が多数見られた。
人々は、参拝が終わると境内の樹齢千年以上の御神木のシナの木を拝んだり、昨年の干支(えと)の虎と今年の干支の卯(う)の置き物と写真を撮影したりしていた。
小諸市から来たという50代夫婦は「毎年この神社に参拝するので、昨年無事に過ごせたお礼と、今年は娘が出産なので無事に出産できるようお願いに来た」と話し、東京都から来たという5歳の男児を連れた母親は「家族元気に過ごせるようお願いに来た」と話した。
同神社宮司の水澤貴文さんは「今年は昨年までと比べて人出が多い。前進あるのみで神社としても今年一年頑張っていきたい」と抱負を語った。
参詣時間は通常9時~16時だが、三が日は参拝客の出足に合わせて時間を延長する。