軽井沢星野エリア「星野温泉 トンボの湯」前の広場で現在、誰でも自由に弾けるピアノが設置されるイベント「軽井沢 森ピアノ」が期間限定で開催されている。
音符の形をしたチョコレートを自分で飾って食べるチョコレートケーキ=軽井沢星野エリア 森ピアノ
「芸術の秋を楽しむ風物詩」として2021年から行っている同イベント。ピアノを弾く人は演奏を思い思いにすることができ、ピアノを弾かない人も聴きたい曲をリクエストカードに書いて、ピアノのそばに置かれた木のオブジェに飾ることでリクエストをすることができる。
9月9日は、ピアノとベンチが用意された広場に、ピアノを弾くために順番を並んで演奏する人たちや、ベンチに座って演奏に耳を傾ける人たちの姿が見受けられた。
上田から来たという30代男性は「一昨年前も昨年も、このイベントに来て演奏した。各地にストリートピアノはあるが、このような自然豊かな環境で演奏できるのはとても気持ちいい。聴いてくださる方もいらっしゃるので楽しく弾ける」、群馬県から来た50代男性は「今日はここで弾くために軽井沢に来た。ずっとバンドをやっていたが、コロナになってから本格的にピアノを弾くようになった。このような景色が良い環境でピアノを弾けるのは珍しい。先ほどパッと晴れた中で最高な気分で弾けた」と、それぞれ話していた。
椅子に座って絵を描きながらピアノの演奏を聴いていた軽井沢町から来た60代女性は「音楽を聴きながら絵を描くと良い絵が描けると思って来た」と話す。神奈川県から来た30代女性は「自分はピアノは弾けないが、いろいろな人がいろいろな曲を弾いて自然の中で、風の音や水の音も時々聞こえて気持ちがいい」と話していた。仲良く演奏に耳を傾けるカップルの姿も見受けられた。聴衆は演奏が終わる度に大きな拍手を演奏者に送った。
同イベント担当の小澤信三さんは「ピアノはかつて軽井沢の別荘で使われていた木目調のデザインのピアノで、この景観に合うものを探した。このような自然環境の中で思い思いにピアノを弾けるのは珍しいと思うので、弾く人も、聴く人も楽しんでほしい」と話す。
広場に隣接する「カフェ ハングリースポット」では、イベント限定スイーツ「奏でるオペラ」を提供している。チョコレートケーキの上に、音符の形をしたストロベリーやホワイトチョコレートを自分で飾って楽しめる。価格は1,600円(コーヒーまたは紅茶付き)。同店の篠塚香里さんは「ピアノの音色に耳を傾けながら自由にケーキに音符を飾って自分だけの音色を奏でて楽しんでほしい」と話す。
「軽井沢 森ピアノ」は10月1日までの金曜・土曜・日曜・祝日に開催。時間は11時~16時。雨天中止。