
軽井沢星野エリアの村民食堂(軽井沢町星野、TEL0267-44-3571)が現在、秋の日本酒イベント「軽井沢サケテラス」を催している。コロナ禍の影響で2019年を最後に、開催を見送ってきたが、6年ぶりに再開した。
長野県佐久地域にある13の酒蔵から、秋の味覚と相性が良い日本酒が集結。この時期にしか味わえないひやおろしや秋あがりをはじめ、豊富に酒を取りそろえた販売コーナーを開設。期間中の13時~16時は、無料で試飲できる。週末は杜氏やスタッフが来店し、蔵元の思いや酒造りのこだわりを聞くこともできる。
旬の食材と日本酒のペアリングが楽しめる秋限定セット「信州美味の味わい寄せ」(日本酒1合付き1,790円)も用意する。
9月22日・23日には、全国きき酒選手権大会で日本一に輝いた信州の酒PR大使・由井志織(ゆいしおり)さんを講師に招き「日本酒ペアリングセミナー」を開いた。日本酒がどのようにできるのか、もろみのタンクの中で菌がどのような働きをしているのかについてや、日本酒の種類について解説した。
佐久地域の酒蔵である大澤酒造の純米大吟醸「勢起(せき)」と芙蓉酒造協同組合の純米原酒「よよいの酔」、土屋酒造店の純米大吟醸「亀の海」の飲み比べと、和食とのペアリングについて解説すると、参加者も「この酒はよくこの料理に合う」などと言いながら酒とつまみを味わっていた。
杜氏たちも登壇して酒造りへの思いやこだわりを語った。大澤酒造の大澤真さんは「自分の仕事は微生物と向き合う仕事。酒はしゃべらないが、1度温度を下げてくれなど、ささやきが聞こえる」と話す。由井さんは「杜氏の酒造りへのこだわりを代弁して日本酒造りの手間や思いを知ってもらえたらという思いでイベントに臨んだ」と振り返る。
同イベントを企画した村民食堂の中村店長は「イベントが始まってから、反響がものすごい。軽井沢はワインのイメージが強いが、日本酒も浸透させていけるのでは。期間限定イベントだが、定期的に開催して、お客さまのニーズに応えたい」と意気込む。
営業時間は11時30分~21時30分。10月31日まで。