BEB5軽井沢(軽井沢町軽井沢)と佐久市内で電気について学ぶ高校生とがコラボしたサステナブルなクリスマスツリーが12月1日、同ホテルで点灯した。
BEB5軽井沢 サステナブルなクリスマスツリー点灯式=自転車こいでより明るく
ツリーは昨年、地元の間伐材で作り、ホテルから出たワインの瓶やビールなどの缶などを活用して装飾したもの。「今年はそのツリーを生かして、何かサステナブルなことができないかと考え、佐久市内で電気について学ぶ高校生とのコラボが実現した」という。
太陽光発電や自転車発電でイルミネーションを点灯させる仕組みを卒業課題研究として考案した、佐久総合技術高校電気情報科3年生7人と、指導した藤木芳房教諭も当日の点灯式に参加した。
太陽光パネルを同ホテル敷地内の日当たりの良い日に日中置き、発電した電気はバッテリーにためて夕方からクリスマスツリーを点灯させる。フルにためれば1日5~6時間、ツリーを点灯できる。2人乗り自転車をこぐと、さらに3割ほど強い光で点灯させることができる仕組みだという。
藤木教諭は「SDGsに該当する内容で課題研究を進めようとしていた中、BEB5から声をかけてもらった。5カ月間ほど準備にかかったが、形になって良かった。生徒たちは失敗を重ね、問題解決をするために修正を繰り返して今の形が完成した。ここで多くの人にエコなクリスマス体験をしてもらえれば」と話す。
課題研究に携わった山下さん(3年)は「クラス35人中、女子は3人。研究の中身だけではなく、この研究が始まって普段話さない男子生徒とも話し合うなど良い経験になった」と振り返る。
BEB5軽井沢の小島優作さんは「資源を再利用して作った昨年のクリスマスツリーをバージョンアップして、イルミネーションに太陽光発電や自転車をこいで発電する仕組みを高校生とコラボして加えることができた。2人乗り自転車を使って人力発電でクリスマスツリーを点灯させる仕組みを多くの人に体験していただき、こげばこぐほどイルミネーションを強く光らせながら、温かくサステナブルなクリスマスを過ごしてほしい」と話す。
同ホテルのパブリックスペース「TAMARIBA」では、普段は廃棄となるケーキの端材や、傷ついたり形や大きさが規格に合わなかったりすることが原因で販売できなかったフルーツなどを使ったカップケーキも販売する。馬場淳太総支配人は「イルミネーションのみならず、ケーキも含めてサステナブルなクリスマスを実感してほしい」と呼びかける。
自転車発電イルミネーションは17時~22時。ケーキ販売は15時~21時(宿泊客向け)。
今月25日まで。