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星野温泉トンボの湯で「温泉クラッシック」 足湯に漬かりながら音楽鑑賞

10センチほどの湯を張った湯船の中に、客席としてヒノキの椅子を置き、参加者は足湯に漬かりながら演奏に耳を傾けた。

10センチほどの湯を張った湯船の中に、客席としてヒノキの椅子を置き、参加者は足湯に漬かりながら演奏に耳を傾けた。

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 星野リゾートが運営する日帰り立ち寄り湯「星野温泉トンボの湯」(軽井沢町星野、TEL 0267-44-3580)が7月5日・6日、湯船の中で足湯に漬かりながら音楽を鑑賞するイベント「温泉クラシックス」を開いた。

「温泉クラシックス」の演奏メンバー

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 軽井沢星野エリアは、1914(大正3)年に星野温泉旅館を開業し、今年で110周年を迎えた。星野エリアには、大正時代から文豪や芸術家が集い、コミュニティーが形成され、昭和30年代ごろには、当時の新しい音楽を紹介する「軽井沢現代音楽祭」が開催されていた。その現代音楽祭にちなみ、110周年の記念に温泉で音楽を体験するイベントを開きたいという思いから企画したという。

 普段は源泉かけ流しの温泉施設として営業している「星野温泉 トンボの湯」。両日、約7.6メートルの高い天井と85センチの深い浴槽がある内湯の空間と広々とした露天風呂を客席に見立て、森を背景に生演奏が披露された。10センチほどの湯を張った湯船の中に、客席としてヒノキの椅子を置き、参加者は足湯に漬かりながら演奏に耳を傾けた。

 演奏した曲目は、温泉好きだったといわれているモーツァルト、ハイドンの楽曲に加え、「温泉クラシックス」用に作曲された「入浴」「ロウリュ」「水風呂」というタイトルの楽曲を、弦楽四重奏とピアノで演奏した。

 企画を担当した黒田隆久さんは「開業110年にちなみ、普段ではなかなか体験できないことをしてほしいという思いから、温泉でクラッシックをやろうということになり、軽井沢という土地側、少し上質感を出したいということでクラシックの生演奏会を企画した」と話す。来年2月まで、110周年のさまざまな企画を打ち出していくという。

 長野市から参加したという80代と50代の親子は「ネットで演奏会の開催を知った。軽井沢には年に何度か来ているが、トンボの湯は初めて。クラッシックの演奏会は時々行くが、温泉で足湯に漬かりながらクラッシックが聴けてリラックスできた」と話していた。

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