軽井沢町の「つるや旅館」取締役の佐藤守さん。旅館業の傍ら、佐藤さんが力を入れているのが「つるや旅館チャンネル」。軽井沢周辺の観光情報を自らリポート、毎週1回アップしている。チャンネル登録者数は約1万人(5月13日現在)
ユーチューバーとしての側面を持つ佐藤守さんに、その思いを聞いた。
(佐藤)「2020年にコロナが始まった頃のこと、長い冬の軽井沢に春の訪れた4月に自粛で営業ができなかった。その時、町は誰も歩いていなかったのですが、5月になると自然はいつも通り、木々は芽吹くし、鳥はさえずるといった姿を散歩しながら眺めていました。旅館にお客さまは来ないとしても、これは独り占めしてはもったいないということで動画を回して自分で趣味の延長で編集してユ-チュ-ブに上げてみました。それが結構伸びたんですよ。それで需要があるのが分かったのと、お客さまが泊まった時、「もっと見たい」という声も頂き、2020年10月から週一で配信するようになりました。
(佐藤)自分でネタを探しています。選曲も僕です。撮影は旅館のスタッフがしています。初めは自分で研究して編集していました。あの頃、コロナ禍で時間もあったので。今は主婦の目線を入れたいと思い、編集できる主婦の方にお願いしています。
(佐藤)ありがとうございます。リポ-トは感じたままを伝えているだけです(笑)。そして、配信後、ビュ-数などを研究し、「このネタは皆さんの興味を引いたんだな」などと、ヒントにしています。反応が表れるので、なかなか楽しいですよ。
(佐藤)29歳で旅館に携わるようになりました。
(佐藤)あえて公にしておらず、ユ-チュ-ブをご覧になる皆さんのご想像にお任せしている部分でもあります(笑)
(佐藤)旅館で働いていると、「本物の佐藤守さんだ」といったような声を掛けられることがあります。軽井沢の観光情報を伝えているので、それをヒントに軽井沢にお越しになる方が多いのもうれしいです。
(佐藤)感覚が東京に近いところ。田舎の感覚ではないところです。元々宿場町で幕府直轄の領土。江戸の時から江戸に近い感覚だったのではないかと考えています。自然が多い、歴史があるといった点は、どこの町にもあるものですが、そういうのがありつつ、東京と近いこの感覚がある町というのはあまりないのではないかと思います。
(佐藤)軽井沢は感覚がオ-プンだと思いますよ。好きなところですね。
(佐藤)コロナ禍が収束し、海外からのお客さまもかなり増えてきています。軽井沢の旅館で和室があり畳が残っているのは珍しいと思いますね。『昔ながらの懐かしさ』をコンセプトにしていて、特に宿泊された海外からのお客さまは、「畳を体験したかった」と喜んでくれます。当館の『日本の懐かしさを世界中の人々へ』のキャチコピ-の下、こたつや畳などを当館で体験して訪日のすてきな思い出を作ってほしいと思っておもてなししています。
(佐藤)ユ-チュ-ブをご覧になって、当館に泊まった方には、私、こうやって普通に旅館で働いていますので、ぜひ直接一言、声をかけていただけるとうれしいです。感想なども聞かせていただければ…。
「つるや旅館チャンネル」https://www.youtube.com/@tsuruya_ryokan